第2章 プログラムの書き方とJava変数

この章では、プログラムの書き方と、Javaの変数、宣言について説明します。

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プログラムの書き方とJava変数


1.プログラムの書き方

Javaでは、プログラムを「クラス(.class)」という単位で作成します。
プログラムを書くにあたり、まずクラスを構成する要素、プログラムの書き方など基本的なルールを確認しましょう。
ここでは、第1章で作成したプログラムを例に見ていきましょう。
[MyClass.java]

package JSample
    public class MyClass {
      public static void main(String[] args) {
        System.out.println("Hello World");
      }
    }

1-1.パッケージ文

まず1行目は[パッケージ文]といいます。プログラムが含まれているパッケージの名前を書き、プログラムの先頭行に必ず書く必要があります。

1-2.クラス宣言

Javaでは、プログラムを[クラス]という単位で作成します。2行目はクラスが始まる部分で「クラス宣言」といいます。
書かれている[public class]はクラス宣言のキーワードで、[MyClass]がクラスの名前です。
クラスの名前は自由に決めることができますが、先頭は必ず「英字の大文字」で書きます。

{・・・}で囲まれた範囲をブロックといい、2行目最後から6行目までの中にクラスの具体的な内容が書かれています。

1-3.メソッド

プログラムの中身にあたる3、4、5行の部分を[メソッド]といいます。クラスの中にはメソッドをいくつでも書くことができます。
3行目が[メソッド宣言]です。このメソッドの名前は[main]で、プログラムの開始点を表す特別なメソッドです。プログラムの開始点に[main]以外の名前を使うことはできません。

1-4.命令文

メソッドの中で、具体的な指示(処理を実行する)を書くのが[命令文]です。
命令文の最後には、セミコロン(;)を付けます。このセミコロンが命令文の終わりを示す記号となります。
ここでは4行目が命令文にあたり、「"Hello World"と出力しなさい」という指示を出しています。
このように、クラスの中にメソッドを書き、その中に命令文を書くのがJavaの標準的な書き方です。


2.Javaの基本的なデータと変数

Java言語ではデータの種類を厳密に区分して使用します。それはデータ処理を行うコンピュータにとって重要な概念であるためです。


Java言語では、データの種類のことを[データ型]といいます。

「1」や「10」は数値データ、「あ」や「A」は文字データ、「こんにちは」や「Hello」は文字列データというように、データ型にはいくつかの種類があります。


下でご説明しますが、変数を宣言するときにはデータ型を指定する必要があります。


データ型について次の表のようになります。

値の範囲については覚える必要はありませんが、それぞれのデータ型でどのようなデータを扱えるのか理解をするようにしましょう。


種別 説明 値の範囲
整数型 byte 整数(1バイト) -128~127
short 整数(2バイト) -32768~32767
int 整数(4バイト) -2147483648~2147483647
long 整数(8バイト) -9223372036854775808~
9223372036854775807
浮動小数点型 float 小数点のある数字
(4)バイト
1.4×10の-45乗
3.4028235×10の38乗
double 小数点のある数字
(8バイト)
4.9e-324(最小)
1.7976931348623157e308(最大)
論理型 boolean 真、偽を表す trueまたはfalse
文字型 char 文字(2バイト) 1文字
文字列型 String 文字列 扱えるデータの長さは整数型と同じ
(約21億)

プログラムでは変数を使って処理を書きます。そのため変数の基本的な使い方を理解することが重要となります。
ここでいう[変数]とは値を格納するためのようなもので、数字で「x」や「y」を変数と言って使ったのとほぼ同じモノです。


2-2-1.変数の宣言 変数を行うためには、使う変数の「型」と[名前]を宣言します。

• 宣言の方法は以下のようになります。
データ型 変数名;
→末尾にはセミコロンが必須。

例:

String myName;
この宣言は「int型」の値を格納できる「myName」という名前の箱を準備したということを表します。

• 変数を宣言した後に初めて値を代入することができます。
例:
String myName;
myName = "yamada";

この宣言は「String型」の値を代入できる「myName」という名前の箱を準備し、その箱に「yamada」というString型の値を代入するという指示を出したことを表します。

初期値は、以下のようにして代入しても構いません。
データ型 変数 =初期値;
例:
String myName = "yamada";

変数は、宣言したデータ型に対応する値しか代入することは出来ません。
それぞれのデータ型の宣言の具体的な方法は以下の通りとなります。




以上は変数の宣言と初期値が同時に行われます。

例: [JSample2_1.java]
package JSample;
public class JSample2_1{
	public static void main(String[] args){
		int a;
		int b;
		a = 10;
		b = 20;
		int result = a + b;
		System out print("結果は、" + result);
		}
}

実行結果
結果は、30



2-2-2.変数の有効範囲
1−2。クラスの宣言でも取り上げましたが、Javaコードにはたびたび{}が登場します。
{・・・}を「ブロック」と呼び、変数の有効範囲はブロックによって決まります。
ブロック外側では無効となります。
例: [JSample2_2.java]
package JSample;
public class JSample2-2{
		public static void main(String[]args){
			int one = 1;
			int two = 2;
		}
	System out println("one:"+ one);
	System out println("two" ; two);
}


実行結果


例のようにint型の[one],[two]という変数は、3行目から6行目までのブロックの中で宣言された変数です。
しかし、println()による出力の命令文は3〜6行目のブロックより外の、7行目と8行目に書かれています。
この場合、[one],[two]という変数の有効範囲外で出力指示を行っているため、実行結果はエラーとなります。



練習

問題[JEx2_1.Java]
1-1.構文の例の変数を定義、表示してください。

package JSample;	
public class JEx2_1{
	public static void main(String[]args){
		//**例** int myNum = 123;
			
			
					
					
		//System,out,println("変数myNumは" + myNum + "です");
	}
				
}
実行結果
変数myNumは123です
変数myFloatNumは12.34です
変数myLetterはaです
変数isTrueはtrueです
変数myTextはHelloです



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